美少女ゲーム秘密基地

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宵桜 (風露) 感想

風露 1998

アクアリウムの系列ブランド「風露」のデビュー作

 

''禁じられた想いと よみがえる欲望''

 

🌸あらすじ🌸

平和な学園に突如として起こった猟奇殺人事件。

時を同じくして現れた二人の謎の少女、此花桜と巴。

彼女たちは一体何者なのか、、

そして今宵もまた、惨劇の夜が繰り返される…。

 

🌸

ジャンルは 学園オカルトホラー?、驚くほどにあっけなく

人が死んでいくゲームです。(全く関係ないけど「missing」というラノベを思い出した)

しかし選択によっては誰も死なせずに終われるものもある。

展開はグロイがCG自体はそこまで黒くはない。

怖さもグロもそこまでハードではないので、お手軽ホラーって感じかな。

移動箇所がやたらと多く攻略難度が高い点や、

フラグ管理やテキスト管理?が少々しゃせんで、展開が微妙に唐突だったり違和感のある部分がままあるのがマイナス点。

シナリオはそこまで長くないすぐに終わる、

大元の展開はどのルートも同じでEDのみが変化する。

終盤の展開が切ない感じが良いですね。

EDは桜と吹雪が好きかな。 というか正直他ノヒロインはどうも立ち位置的にもおまけ感が強い…。

🌸どういうわけだかこの作品、当たり前のように守(男)ENDがあります(Hシーンあり)。最後の選択肢にヒロインとともに並んでいて終盤の展開もヒロインと同じテキストが使いまわされている。(しかしそのせいで守は巴に襲われてないのに襲われた扱いになっている矛盾が発生している。)ED自体はさわやかな感じで悪くない。

 

🌸

この作品の優れているところは、キャラクターデザインと楽曲と雰囲気の良さであろう。

アクアリウムの系列ブランドの作品はほとんどが園田逸明さんによる原画だが、

園田絵ではこの宵桜が一番好きかもしれない。

どのキャラも良いが特に巴のデザインは素晴らしい。桜、由香利、早百合先生もかわいらしくてよい。

彼の描く色鮮やかながらにどこか影を感じるイラストと、作品全体を包み込む暗さや切ない雰囲気と楽曲が相まって、不思議な魅力を放っている。

 

🌸追記

『螢舞う夜』は宵桜と舞台が同じみたいですね。

螢のCGを見返していると背景に宵桜のキャラが出演しているし主人公達の通う学園も同じようだ。

作品の雰囲気も似ているしグロCGも出てくるしね(←)。