美少女ゲーム秘密基地

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pure angel ~たったひとつの願いのために~ 感想

 

対応機種Windows 95/98/2000 発売日:2000/9/14 価格:8,800円(税別)


まるで 夢に見るような奇蹟の一片でしかない 切ない思い出
夏休みに入ってまもなく、住んでいた学生寮を訳あって追い出された俺が行き着いた先は、5歳年上の従姉である瑞樹の経営する喫茶店だった。
俺は店の仕事を手伝う条件で、瑞樹の家に住まわせて貰う事になった。
その家には瑞樹の他に、彼女の養女であるゆうみや、同級生である綾とも同居をする事になったのだが、新しく入ってきたのは俺だけでは無かった。
俺の目の前に現れたエプロンドレスの女の子、メイドのそらも一緒だった。
今年の夏休みは、無事に過ごせそうに無いかも……
原画:園田逸明 原案・シナリオ:無頼寿あさむ

 

優しさや暖かさ、そういったものが自然に入り込んでくるかのような雰囲気、キャラクターたちが魅力的な作品。癒し系といってもいいかもしれない。

そら

核となるシナリオはそこそこなものの、メイドと主という関係から始まるそらと主人公の関係性の変化がとても面白く、そらの魅力はなかなかのもの。

しかしエピローグは蛇足かなーとも思う。
瑞樹

そらと双璧をなす?ヒロイン、未亡人でありかつ、そらともがっつり関わっていたりと、かなり重要な立ち位置にいる。キャラとしての魅力は申し分ないが、シナリオがそらとほとんどかぶっているため、瑞樹編というより、そら編から分岐した別エンドみたいに感じる。

ゆうみ・綾

とくになし、ゆうみちゃんは個人的にドストライクな可愛さ。

 

総評

シナリオは盛り上がりには欠けるが、絶妙な日常描写とキャラの魅力は◎。

雰囲気はとてもすきなんだげど、シナリオは平たんで最初からシナリオの比重がほぼそらに傾いているため、他のヒロインシナリオの存在意義をいまいち感じない。

ここまでそらとの関係を押すならそらだけの一本道シナリオにした方がもっと面白くなったと思う。