美少女ゲーム秘密基地

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世界が君に夢みてる 感想【スタジオトリップス】

 
 
studio.TR! 1999
 
 
かの名作『14』を生み出した、スタジオトリップスの処女作
しかしてその実態は、トンでもないものだった…。
 
なんとこの作品、まともにプレイすることすら出来ないのだ(!?)、
何故かというと、テキストを読もうにも勝手にスキップが働いてしまうからだ。。。
 
 
〇解説
マニュアルには、テキストスピードを最速にすると、マウス押しっぱなしでスキップできる。と書いてあるがコレは大嘘。じっさいはどのスピードに設定してもこの機能は働いてしまう(というか設定変更がちゃん機能していない?) 。
そしてクリックに対する感度?が異常で、ちょんとクリックしただけで、3.4つとテキストが勝手に流れてしまう。。
デフォルトで高速設定なのでずっとこのままです。
難しいが、神経を研ぎ澄ませ慎重にクリックすれば、たまに回避に成功する。(ある意味東方より難しいゲームれすね←)
当然ですけど、このゲームにバックログ機能はありません(!)
当時の感想を複数確認したところ、
どれにも同じ症状があったので、マシンとの相性ではないと思う。また、パッチの有無も不明。
 
○解決策
色々試してみたが、自分では完全な解決策を編み出すことができなかった…。
無念。
これを読んだあなた、どうか解決策を見つけ出してください。
それだけが私の望みです。
 
○最後の抜け道
ゲーム中にCDを抜くと、BGMが止まるが、同時にメッセージ送りのスピード、感度?が下がっている現象を発見。
スキップが治るわけではないが、この状態なら、気をつければ回避できるレベルになっている、スキップ速度も落ちていてスキップしても肉眼でギリ読めるのだ。。
BGMがないのはイタいが、まともに読むには現状これしか方法は無いか…。
(起動時にCDは必須なので起動後に抜くのがミソ☆)
bgmはクリアした後にスキップで流しながら雰囲気を確認した
 
 
これでは最早商品として成り立っていない、よくこれで出せたものだな…。
そして信じられないのが、この商品未満に近いモノを出したココの次の作品が、トンでもない名作だということだ。
振れ幅がデカ過ぎんだろ
世の中わからないものである。。
14もシステムに少し難あれど、まともにプレイできるんやから、コレに比べれば屁みたいなものである。
14のレビューでなぜ埋もれてしまったのかについて、設定のせいだと書いたが、きっとそうではなかったんだ。
最初に出したコレのせいで、地雷メーカーとして認識され、誰にも期待されていなかったからなのでは…。
なんというか、色々な意味で面白い体験をさせてもらいました()
 
 
ここからは作品の感想
ここでは上記のバグ?にはふれません。
ストーリー、会社を辞めた主人公の前に現れたマイという少女。彼女は未来からきたという
主人公の悲惨な未来を回避するため、様々な有能(?)アイテムを使いサポートしてくれます。要は某猫型ロボットみたいなゲーム。
全体的にはコメディー色が強い。
分岐の方法やセーブデータの扱いがかなり特殊なので、攻略は見ながらやった方がいい。
どのシナリオも、色々と足りてないと感じた。
特に真弓はヌキゲーと化しそのまま終わってしまう、ほぼぶん投げええんどであぜん。
マイ、マミ姉妹は結構好きなキャラだった。脇役のKONAMIさんが可愛いのでもっとみたっかなあ。所々楽しい部分もあった。パンプはなかなかいいキャラしてる。
エンド後に必ずキャラのメッセージが流れる点や、アイテムなど凝っている部分は次作の片鱗を感じる(隠しアイテムのノートで見れる各キャラのあれこれとかこーいうの良いですよね)
 
『世界夢』と『14』は同じ世界観でいいのでしょうかさ
桜丘学園と聖桜ケ丘学園は制服同じだし同じ学校だろう、校名変わったのかな。
真弓と静香も同じ一ノ瀬性で似てるし、同じ血筋か。(それにしても、二人とも特異体質なのが哀しい一族の繋がりだ…)
14にパンプがいる点からして、世界夢時系列の少し未来の話が14になるかな?(なんで梨奈先生の家にいるのか謎だが…)
シナリオはあまり満足いくものではなかったが、studio.TR!作品の世界の一端を知れた点では得るものがあったかな。